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更新日:2015年12月21日
11月5日に農林大学校にて第17回畜産堆肥共励会審査会が行われ、県内で生産の多い牛ふん堆肥を始めとして104点の出品がありました。中小家畜研究センターの知久資源循環科長を審査長とし、土壌環境科の1名を含む4名の審査員により一般審査が行われ、畜種毎に優秀賞等を決定しました。堆肥の品質水準は年々向上しており、甲乙つけがたいものでした。
同時に耕種農家等による特別審査も実施され、茶、果樹、野菜、花き、水稲それぞれの部門で使いたい堆肥が選定されました。耕種農家が選定した堆肥は作目毎に多少異なりますが、臭いの少ないもの、価格が安いもの、水分が適当なものでした。
11月18日には浜松市総合産業展示館において受賞堆肥の褒賞授与が行われるとともに、耕畜連携交流会が開催されました。基調講演後のパネルディスカッションには、土壌環境科からの1名を含め4名のパネラーが参加し、畜産堆肥の活用についての討論を行いました。家畜ふん堆肥の肥料成分活用による施肥量削減も徐々に認識され始めていますが、散布労力や臭いが問題であるという意見が多く聞かれました。
土壌環境科からは牛ふん堆肥に含まれるリン酸、カリは化学肥料並に効くことや、堆肥が普通肥料の原料となる法改正などについて紹介しました。
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