ここから本文です。
更新日:2015年3月3日
3月2日(月)、豊川バイオマスパークに新成長戦略研究「分散型エネルギー社会に貢献する小型メタン発酵プラントの開発」の情報収集のために調査しました。
豊川バイオマスパークでは、豊川浄化センターからでる下水汚泥をメタン発酵で処理することにより、バイオガスを製造していました。バイオガスはメタンとCO2の混合ガスになっており、圧力をかけて水にCO2を溶解させることによりメタンガスの濃度を高めていました。CO2が溶解している水はスジアオノリの養殖に使用されていました。メタンガスは温室の加温のための発電に使用されていました。温室ではトマトを栽培しており、NFT水耕で三段密植栽培をしていました。バイオガス発電で発生するCO2を温室に供給することにより、CO2を施与しない場合に比べて、2~3割の増収になったとのことです。培養液は、浄化センターの下水をきれいにしたうえで化学肥料を溶かして作っていました。温室の中ではオオバの栽培も行っていました。薬草系統の植物ということでオオバを選択したとのことでした。
消化液の利用方法では吸引式堆肥化処理により消化液残渣からリン肥料を製造したり、試験的に消化液のアンモニア成分を硝酸に変換してから培養液に供給することによることでトマト栽培に活用していました。
お問い合わせ先
静岡県農林技術研究所
〒438-0803 静岡県磐田市富丘678-1
電話番号:0538-35-7211 ファックス番号:0538-37-8466